時は20世紀の末、スマホはおろかガラケーでさえ「WAP」だの「GPRS」なんていうレガシー規格だったころ、モトローラのアンテナがついたモノクロガラケー端末にフランスの片田舎の「Orange」ショップでプリペイドのフルサイズSIMを買い、苦労して通信していたころとは、文字通り隔世の感がある今日この頃です。
SIMロックについても、「ロック解除」なんでいうのは怪しいショップの怪しい解除コード入力だったりして、あるいはSIMフリー端末の個人輸入しかなく、そもそも海外でのモバイル通信の実現には高い高い壁がそびえたっていたわけです。
あのころにスマホとグーグルマップがあったなら・・・そう思わずにはいられません。ヨーロッパの迷路のような旧市街地でホテルと駐車場を探すのに毎度混迷を極めるのはお約束のことでした。
話変わって現在のモバイル通信事情です。日本でなら6S以降のiPhoneを入手して正規にSIMロック解除をしておけば、通信機的には完璧です。どこの国へ持って行っても使えます。周波数なんて心配する必要ありません。Androidの場合はSIMフリーであっても周波数の心配が必要かも知れません。残念ですが・・・
国境を越えるというのが非日常な日本では無意識に使っていますが、要は通信会社との契約の証である「SIM」です。これをどうするか?そのままローミングというのが昔からありますが高価です。一方こちらも昔から今でいうMVNOのような形でのローミング専門のような会社がありました。今では一般化していて例えば「Apple SIM」なんかが有名なんでしょうか?これも提供しているのは「GIG SKY」という名前のものがオリジナルです。ここでも総じてMVNO的な回線を借りて商売しているものが安価で、自前の回線を持っているものが高価ということになります。そうでなければMVNO的に成立しませんものね。
とは言え最近ではEU内ローミング料の無料化などが法で決められ、欧州ベースのMVNO的ローミングSIMは厳しい環境なのではないかと推測します。(規制の違いなのか、昔からルクセンブルクなどに多かったような。あるいは最近ではエストニアとか。税金が安いんでしょうかね。)
ただ世界には多様な国がありそれぞれに2つ3つの回線を持ったキャリア(MNO)があります。その中にはその国の物価に合わせてとか、その国の政策・規制の違いによって「掘り出し物」的な商品があります。そういったものはたいてい知られ過ぎると改悪されるのが世の常ですが、なんとか残っているものもあるようです。
ローミング(本来の提供国以外の国で他社回線に乗り入れる)SIMの世界だとタイAISの「SIM2FLY」が有名です。いろいろ買って試しましたが、これが現時点では一番使い勝手がいいでしょう。コスパも最高です。わずかなチャージで有効期限を延長できるし、アプリでプランをセットすればいつでも使いたいときに使えます。そして余った分は日本でも使えるんです。(ソフトバンクにローミングします。もちろん4Gです。)そしてMVNOと違って電話番号もあります。通話もSMSも使えます。
さらにこのAISのアプリですが、タイにも「LINE」が進出しているので「Lineペイ」でチャージができるのです。(自分の環境だと40バーツまでしか一度にできないとか若干不具合もあります。遷移するLINEペイのアプリでは登録してあるクレカに課金されます。)40バーツって金額が少ないのですが使わないときは、10バーツ(35円程度)で1か月有効期間が伸ばせますので、それほど苦にはならないです。
いざ出かけるときは、299バーツのプランで8日間4GBが使えます。千円ちょっとです。これで大体事足りません?着陸後ベルトサイン消えたらすぐ使えて余ったら日本で使いきれる。そして月35円チャージで温存。月々の基本料金もないので35円もちりも積もれば・・・次回に使えます。無期限です。
最初は、amazonで買えばいいです。1280円ですが前述の「8日間4GB」が含まれています。あとはチャージで維持するなり、期限切れて捨て、また次回買い直すなり、自由です。国別プランでないところも魅力ですね。日本で動作確認してから出国し、現地で使う。余ったら帰国してからも使える。8日間なら下記のどこでも使えます。上記のアジア・オセアニアプランは、「シンガポール、オーストラリア、ネパール、マレーシア、インド、ラオス、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、カタール、インドネシア、台湾、香港、マカオ、韓国、スリランカ、中国、ブルネイ、ベトナム、日本」です。10日6GBで349バーツのプランもあります。高くなりますが欧米なども含むGlobalプランもあります。